😺猫島太郎⑤😺

クロハナさん

マスター

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「スマンな。ほんとはクロハナなんだが、あいつどっかに消えちまってよ。代わりにオレがやることになったんだ。まあ我慢してくれや。おうオヤジ！クロハナの飼い主が来たぜ！」
ゴンは竜宮城の主猫を呼んだ。
すると目の前の広い階段の上からこれまた胴間声が響くと、その猫は猫島太郎の前まで降りて挨拶をした。
「よく来たな〜ヒック！待ちくたびれたぜ猫島太郎ウッ！茶々亀のやつ、手間どりおったなゲゲゲフ〜！」
その主猫は、ミイコの兄のバルジだった。
（※バルジはオスの三毛猫）
「なかなかイケるな、この"竜宮のツカイ"」
相変わらず酒好きなのか、バルジは酒瓶を持って千鳥足になっていた。
「バルジ。ダンジョンはもう作ってあるからよ、とっとと入ってもらうか？」
と乙姫ゴン。
「ああ。クロハナを助けてくれたお礼だ。思う存分楽しんでくれヒーック！」
最後にバルジの大きなしゃっくり。
「ほんじゃオレが案内するぜ。ついてこい」
ゴンが手招きで歩き出した。
もはや無言と化していたが豪華なダンジョンとゴンに言われいやはやお言葉に甘えることにした猫島太郎であった。

（つづく）

これ以上ありません。