えりゅしおん窟 131号基 (緑のメンコ 不屈の魂)
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えりゅしおん窟 131号基 (緑のメンコ 不屈の魂)


「えりゅしおん窟 131号基 (緑のメンコ 不屈の魂)」のコメント

キングヘイローの父ダンシングブレーヴが、欧州の至宝的名馬である事は概要にも書いた通りです。しかし、種牡馬になった途端、マリー病という難病を患ってしまったのです。加えて抑制剤の副作用か初期の産駒の成績も不調で、遂にはこの名馬を手放す事を決めました。日本でもいくら名馬とはいえ、難病を患った種牡馬の購入に賛否両論でしたが、結局は購入を決め、ダンシングブレーヴは日本に移って種牡馬生活を続ける事となりました。
折りしも欧州に残った産駒からようやく活躍するものが出てきて、早過ぎた決断を悔やむ事に。
日本に来てもマリー病が快方には向かいませんでしたが、手厚い介護の元、数こそ多くは無いものの産駒を出し続けました。
その産駒の一頭がキングヘイローです。超が付く程の良血馬ゆえ早くから注目を集めましたが、時は黄金世代。ライバルにGⅠ勝利をことごとく奪われましたが、それでも諦める事は無かったのです。馬も陣営も。JRA・CMのナレーター通り「敗れても、敗れても、敗れても、絶対に首を下げなかった」のです。
6歳になり、ライバル馬が次々と引退する中、キングヘイローは尚も挑戦を続けてました。そして狙いを短距離レースに絞った「高松宮記念(1200m)」で念願のGⅠ獲得を果たしました。
その際の涙に潤む坂口正大調教師の姿は名シーンとなっています。
結局GⅠ勝利はこの1勝のみとなりましたが、ここからくる種牡馬としての低評価が「血統が良い割には種付料が安い」という事で却って人気を呼び、カワカミプリンセスやローレルゲレイロといったGⅠホースを輩出。種牡馬としても成功を収めました。

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