そろそろ本気で考える こどもとスマホのマイルール 最終レポート

まとめ

こどもとスマホの マイルールをつくろう!

これまでの調査結果をもとに
子どもが安全にスマホを使うために
必要なルールをまとめました!

スマホに詳しいマイネ王ユーザーの皆さんのアンケート結果をもとに「子どもとスマホのマイルール」を作るために必要な項目をまとめました。項目をひとつひとつ決めていくだけで基本的なルールを作ることができますので、これから子どものスマホデビューを考えている方や、すでにルールを作っているご家庭もぜひこの機会に「子どもとスマホのマイルール」について考えてみましょう♪

ルールをつくる前に決めたいこと

デビューする年齢を決める

まだお子さんがスマホデビューしていないご家庭は、まず何歳からデビューするかを考えてみましょう。アンケートの結果では小学校卒業の前後である12〜13歳という回答が多く、「進学をきっかけにスマホデビューする」「部活の連絡はスマホありき」という声もありました。

デビューする端末を選ぶ

お子さんが初めて使う端末を選びましょう。キッズケータイやガラケーという選択肢もありますが、iPhoneやAndroidスマホを選ぶご家庭が多いという結果でした。内訳は「Androidスマホ(46.0%)」と「iPhone(40.5%)」がほぼ同率であり、「サポートできるように自分と同じOSにしている」「お下がりを与えた」など、まずは親が管理しやすい端末を選ぶことが多いようです。

誰がルールをつくるかを決める

誰が主体となってスマホのルールを決めるかを考えましょう。アンケート結果では「保護者だけで決めた」という家庭が70%以上であるのに対し、「子どもも含めて相談して決めた」と回答した家庭も約15%いらっしゃいます。保護者が主体となる場合も、項目によっては子どもにもルール作りに参加する機会をつくることで、積極的にルールを守ろうとする意識を育てることができます。

スマホのマイルールをつくろう!

これまでの調査結果から、ご家庭のスマホルールを決めるために必要な項目をまとめました。項目をひとつひとつ決めていくだけで基本的なルールを作ることができます。
このページを参考にしながら話し合ったり、下記の「マイルール作成シート」を印刷して直接書き込みながらルールを決めていくこともできます。
ルールづくりにお悩みの際は、アンケートの結果と回答者の声をまとめた調査レポートもぜひ参考にしてください。

マイルール作成シート

マイルール作成シート
利用時間について
● スマホを使っていい時間
【例】 1日に◯時間まで、◯時以降は使わない など
● スマホを使ってはいけない場面
【例】 食事中、勉強中、寝る時 など

子どものスマホ利用時間について、具体的なルールを設定しておきましょう。スマホを使い過ぎて睡眠不足や学習時間に影響が出ないように、「20時以降は使わない」「食事中など家族の時間には使わない」「宿題をしたあとに使っていい」などの具体的なルールを設定しているという回答が多くありました。

<参考リンク>
調査レポート1:スマホのルールについて、どんな話し合いや議論がありましたか?

動画について
● 見ても良い動画サービス
【例】 Youtube、Amazon Prime、Netflix、TVer、abemaTV など
● 動画を見るときの約束
【例】 子ども用のアカウントを使う、見た番組は履歴でチェックする、見たい番組がある時は相談する、特に制限はしない など
● 課金が必要な時は
【例】 無料のみ、親に相談する など

動画視聴のアプリでは、子ども向きではないコンテンツにアクセスしやすいので注意が必要です。見てほしくない動画を制限するには、各動画配信サービスが提供する「子ども用アカウント」「年齢制限の設定」などの機能がありますが、それだけでは不十分な場合もあります。動画はリビングで親と一緒に観るなど、必要に応じて視聴ルールを決めることが必要かもしれません。

<参考リンク>
調査レポート2:YouTubeに関して、ご家庭のルールを教えてください。
調査レポート2:お子様が好きになった動画があれば教えてください。

ゲームについて
● ゲームをしてもいい時間
【例】 ◯時間、週末だけ、許可した時だけ など
● プレイしてほしくないゲーム
【例】 ガチャがある、オンライン対戦、ボイスチャットがある、性的or暴力的 など
● ゲームに課金していい金額
【例】 ◯円、プリペイドカードで渡す など
● 課金が必要な時は
【例】 無料のみ、親に相談する など

アンケートでは8割の家庭がスマホゲームを許可している一方、2割の家庭では許可していないという結果でした。
1日のプレイ時間を制限している家庭では2時間以内の回答が8割を占め、その中でも「1時間以内」が一番多いという結果が出ています。
また、ゲームの課金については8割以上の家庭が「0円」を選択しており、厳しい課金事情がわかりました。一方で、課金を許可している家庭での平均課金額は「1,607円/月」でした。

<参考リンク>
調査レポート2:子どもにスマホゲームを許可していますか?
調査レポート2:子どもがゲームやアプリで、ひと月に課金していいと思う上限金額を教えてください。

コミュニケーションについて
● 親との連絡に利用するアプリ
【例】 電話、LINE、ショートメール、Eメール、SNS(DM等) など
● 友達との連絡に利用するアプリ
【例】 電話、LINE、ショートメール、Eメール、SNS(DM等) など
● 気をつけて欲しいこと
【例】 知らない人と話さない、乱暴な言葉を使わない、顔写真を送らない、個人情報を送らない など

スマホは色々な人と繋がることが出来るツールですが、子どもが使う場合はトラブルが起きないよう注意しなければなりません。「スマホの利用で特に注意していること」のアンケート結果では、「SNS上で出会った知らない人と会おうとした」「グループLINEでトラブルが起こった」など、SNSやメッセージアプリでトラブルに発展した経験談もあり、SNSやLINEなどのアプリを利用する前にしっかりとネットリテラシーを教えることが必要です。

【ネットリテラシーに関する各家庭の工夫】
・喧嘩やいじめにならないようにグループLINEでの言葉の選び方に気をつける。
・SNS上の自己紹介を鵜呑みにしてはならない、発言内容もまず疑う。
・制限はしてないがスマホに関する事件が報じられると議論する様にしている。
・玄関に貼っていいようなことしか共有してはいけない。
など

<参考リンク>
調査レポート3:お子様の使用を制限(条件や時間など)しているものを教えてください。
調査レポート3:子どものスマホ利用で、特に注意していることはなんですか?

その他
● ペアレンタルコントロールの使用
【例】 各OSの設定、Google検索の設定、ルーター等の機器、専用アプリの使用 など
● 子供がルールを破った時はどうする
【例】 ◯日使用禁止、話し合い、厳重注意 など
● その他のルール
【例】 勉強に使うアプリ、家族で使うスタンプ、位置情報を共有し合う など

「ペアレンタルコントロール」とは、保護者によって子どものスマホの機能や使い方を制限・監視することができる仕組みや機能のことです。iOSなら「ファミリー共有」、Androidなら「Googleファミリーリンク」などスマートフォンに標準搭載されている機能だけでなく通信サービス事業者が提供する機能や、「ウイルス対策ソフトでのフィルタリング」のように専用アプリを取り入れているという声もありました。興味のある方は下記の調査レポートを参照してください。
また、ルールを破った時のペナルティに関しては「スマホを取り上げる」という回答が圧倒的でしたが、お子さんと相談しながら各家庭の考え方に合わせたルール作りが必要でしょう。

<参考リンク>
調査レポート3:ペアレンタルコントロールを使っていますか?
調査レポート3:子どもが約束を破ったときの対処を教えてください。

スマホのルールを考えることは
もはや必要不可欠な“子育て”のひとつ
お子さんの成長や環境の変化に合わせて
定期的に見直しましょう

今回のアンケートでは有効回答者数2,205人と、多くの方々にご協力いただきました。本当にありがとうございます。皆さまのおかげでリアルな意見を反映したレポートを完成させることができました。
皆さんの回答を読み進めていくうち、いかに親が子どもの成長を真剣に考え、それぞれのポリシーをもって家庭内のルールを作っていることに気づかされました。これまでの3回に渡る調査レポートは、お父さん&お母さんの知恵と優しさの結晶であり、スマホに関する子育ての参考資料として頼りになるはずです。
このWebサイトの情報が、これからスマホデビューをむかえるご家庭や、お子さんの成長に合わせたルールの見直しを検討されるご家庭のお役に立てれば嬉しいと思います。

テーマ1
こどものスマホ どうする問題
テーマ2
動画・ゲームどこまでOK問題
テーマ3
親がどこまで 管理すべきか問題
まとめ
こどものスマホ どうする問題