そろそろ本気で考える こどもとスマホのマイルール 調査レポート

テーマ1

こどものスマホどうする問題

調査対象
コミュニティサイト「マイネ王」会員
調査期間
4月20日(水)10:00 〜 5月9日(月)10:00
調査方法
インターネットによる任意回答
調査人数
有効回答者数2,205人[※1]
※1 スマホデビューされたお子様のいる回答者 882人、スマホデビューされたお子様のいない回答者 1,323人
本アンケートでの「スマホデビュー」とは、SIMカード(eSIM含む)が挿入された自分専用のスマホやタブレットを持ち始めた状態のことを指します。
マイネ王国民2,205名を対象に、子どもの利用状況に関するアンケートを実施しました。

お子様は何歳でスマホデビューしましたか?

スマホデビューの平均年齢は12.1歳。
小学校卒業までに
半数以上はスマホデビュー。

子どものスマホデビューの平均年齢は12.1歳でした。またスマホデビューしている子どものうち54%が小学6年生までに、87%が中学校卒業までにスマホデビューしている結果となりました。

お子様は何歳でスマホデビューしましたか?

世間のイメージよりも早く
子どもはスマホデビューしている。

スマホデビューしたお子様のいない方々への「子どものスマホデビューは何歳が妥当だと思いますか?」という質問では、「中学生以上が妥当」と回答した方が58.4%を占めたのに比べ、実態は小学生卒業までにデビューした家庭が半数以上。世間一般のイメージよりも早くデビューしていることが分かりました。

子どものスマホデビュー時期[※2] と 妥当だと感じる年齢[※3] の 比較
※2 子どものスマホデビュー時期:スマホデビューしたお子さんがいる回答者が回答
※3 妥当だと感じる年齢:スマホデビューしたお子さんのいない回答者が回答

スマホを持つようになったきっかけを教えてください。

4割以上が「進学・進級」を機に、
スマホデビュー
現在の学校・部活は、
”スマホありき”という声も

お子さんがスマホデビューしたきっかけについて調査しました。「進学・進級」が最も多く42.0%、ついで「習い事を始めた」が15.3%でした。一人での外出や帰宅など、生活に変化が生まれるタイミングでのスマホデビューが多いようです。また「お別れするお友達とLINE交換」など子どもたち同士がオンラインでつながっていられるように、卒業式前にスマホを買い与えたという声も多数ありました。
また「クラスや部活でLINEグループがあり、みんなはそれで連絡を取っているので必要になった」など、必要に迫られたという声も。電話での連絡網もあるようですが、実態は現代の学校生活で、スマホは必須なのかもしれません。

スマホを持つようになったきっかけを教えてください。

みんなの声

中学校に入学直後、子どもから、同じクラスになった同級生がみんなスマホを持っていて、仲間はずれにされると困るので欲しいと強く懇願されました。高校生までは持たせないつもりだったのですが、根負けして購入しました。
はるかずパパ さん / 15歳 男の子
高校入学時、学校の連絡用にタブレットかスマホを個別に持つ様指示があった為(コロナ禍の自粛期間に)
sara10 さん / 18歳 女の子
我が家には子供が3人ですが、小学校の間はキッズ携帯、中学生からはジュニアスマホ、高校生からは通常のスマホを使わせています。
パグ父さん さん / 13歳 女の子
同じ部活のメンバーでスマホを持っていないのがうちだけだったため、LINEでの連絡に入れなかった
みかん さん / 18歳 男の子
小学校の時はキッズ携帯やWILLCOMなど番号のみの携帯を持ってました。中学に入学してからは携帯番号なしのSIMカードのスマホにしてLINEは OKにさせました。携帯番号は必要なかったのでそれだけでも月額料が安く済みました。
machikoala さん / 17歳 男の子

どんな端末でスマホデビューしましたか?

デビューする端末はAndroidが
iPhoneをわずかに上回る
決め手は「端末の価格」と
「親がサポートできる」

子どものスマホデビュー端末は46.0%がAndroidスマホを選択していました。ついで40.5%がiPhone。Androidを選んだご家庭の4割以上は「端末価格が比較的安い」という理由で選んでいました。端末を紛失したり、壊すことも考えて廉価なものからはじめているようです。
一方iPhoneには「本人が強く希望した」「周りが使っているから」という理由が多く寄せられ、iPhoneのブランド力の高さが感じられる回答が多かったです。
またAndroid、iPhoneともに「親と同じOSだとサポートしやすい」「お下がりを与えた」というご家庭が多く見られました。困ったときにすぐサポートできるなど、保護者が使っている機種の影響を大いに受けているようです。
またキッズケータイは2.5%にとどまりました。キッズケータイとスマホを迷った上で、「LINEが使えないと不便なのでキッズケータイは避けた」という声もありました。

どんな端末でスマホデビューしましたか?
現在お子様はどんな端末を使用していますか?
また年齢別で現在お子様が使っている端末を比較すると、次のようなグラフとなりました。年齢があがるほどAndroidよりもiPhoneが多くなる傾向がありました。
現在お子様はどんな端末を使用していますか?(年齢別)

みんなの声

【Androidを選んだ】家族が全員Android端末のため、ファミリーリンク機能でスマホを管理したかったから。
やま3045 さん / 10歳 女の子
【Androidを選んだ】子供がヤンチャなので、壊すおそれがあったので、安い中古がたくさんあるAndroid端末にしました。
TSURU_A さん / 14歳 男の子
【iPhoneを選んだ】子どもが、周囲の友だちの多くがiPhoneを持っているから、自分も欲しいとせがまれたため、です。
はるかずパパ さん / 15歳 男の子
【iPhoneを選んだ】学校使用のiPadとの相性がよいため
aki1229 さん / 13歳 男の子
【キッズケータイを選んだ】いきなりすべての機能を使えるようにするよりも、少しずつ慣れていって欲しいと考えたから
パグ父さん さん / 13歳 女の子
【タブレットを選んだ】持ち運びしにくいように
80372182 さん / 13歳 女の子

スマホルールはどのように作りましたか?

ルール作りを主導するのは
父、母でほぼ同率。
「参考にしたものはない」
の回答が多く、
環境の変化に合わせ
独自でルールを考えている。

家庭内で子どものスマホルールを決めている人を調査したところ「お母さん」が最も多く30.8%。ついで「お父さん」が25.1%、「保護者同士で話し合い」が14.9%と、保護者だけで決めるという家庭が7割以上でした。対して、「子ども主体」「家族全員」など、子どもも含めて相談する答えを選んだ方は約15%程という結果になりました。
スマホルールを決める際に参考にしているものを調査すると、「参考にしたものはない」の回答が439件と1番多く、独自にルールを考えている家庭が多いようです。参考にしたものがある方は、書籍は少なく、Webサイトやブログ記事を参考にしている家庭が多いことがわかりました。記事を見て「具体的なルール」を調べ取り入れている家庭(11件)もあれば「セキュリティ・ペアレンタルコントロール・管理アプリ」などを調べ実践している家庭も多く見られました(31件)。
また選択肢にはありませんでしたが、学校の授業やリーフレットを参考にしている家庭も見られました(37件)。

最初のスマホのルールは誰が作りましたか?
スマホのルールを作るとき参考にしたものはありますか?

みんなの声

セキュリティ面は勿論なのですが環境の変化に合わせた使用ルールのため独自で考えなくてはなりませんでした
みさおっさん さん / 10歳 女の子
ネット記事で見た「スマホ18の約束」や、ソフトバンクのルールリスト、blogなどで紹介されているテンプレート、他のご家庭の実例など参考にしました。
コムちゃん さん / 12歳 女の子
自由な校風だったのでスマホルールについても自主性に任せましたが、「あなたの事を信用している」とプレッシャーをかけました。
moon さん / 19歳 男の子
もともとゲーム機などで遊んでいたこともあって、ゲームのルールと似たような感じで決めた。ルールが守れないと、新たに追加ルールを設けている。
SARA_ST さん / 13歳 男の子
正式な貸与契約書を作成しました
mineosi さん / 18歳 男の子

スマホのルールについて、どんな話し合いや議論がありましたか?

睡眠時間の確保や、スマホ中毒にならないよう
「スマホの使用時間」についての
話し合いが多く
スマホやルールに対する”心構え”を
子どもと話す家庭も。

子どものスマホルール作りにおいて、「使用時間」について考えている家庭が一番多く149件でした。睡眠時間を削ったり、スマホ中毒にならないように、使用する時間帯のルールや、1日の使える時間に制限をかけるなどの工夫をされているようです。
またスマホを寝室に持ち込まない、食事中は操作しないなど、「使っていい場所・シチュエーション」を決めている家庭は50件。
必要ないアプリをダウンロードしない、許可が必要など「アプリダウンロード」ルールについて話し合っている家庭は41件でした。
ブラウザのフィルタリングなど、アプリや端末の設定で「ペアレンタルコントロール」機能を活用している家庭は、制限する際に、「制限していること・管理されていること」を子どもと一緒に確認して、自覚をもつように促している家庭が多く見られました。

ルール作りで話し合った内容の種類[※4]
※4 自由記述の回答をキーワードや類似内容で分類

みんなの声

SNSに本名や自分がわかるような記載せず鍵もかける知らない人には応答しない
しゃむん さん / 17歳 女の子
中学生の間は、夜8時迄。高校生になってから、夜10時迄。
KEN@KOBE さん / 17歳 男の子
利用時間のルールを守るなら与える破ったら解約怪しいサイトは見ない※家庭でのWIFI利用では
ルーターに物理的にウイルス対策やフィルターをかました
虎ボニ さん / 19歳 男の子
やらなくてはいけない事は先に終わらせておく。食事等の家族の時間には使用しない。何か用事があるときにスマホのせいで対応が遅れることはない様にする。
えむふじ さん / 12歳 女の子
トラブルに巻き込まれないように、SNSなどは最低限にしたアプリ追加は保護者許可制
こじS さん / 13歳 女の子
ゲームはしても良いが、課金はしない。したければ、バイトをするように。
s.o さん / 16歳 女の子

ルールを追加したり、見直したきっかけや出来事はありますか?

一度決めたルールを見直したきっかけについて伺いました。「子どもが大きくなったり、生活環境が変わったことでルールを緩和している」という声が多く見られました。一方、「SNSやブラウザ閲覧で、気になる使い方をしていた」「生活リズムが乱れた」等でルールを強化したというご家庭もありました。これからルールを作るご家庭にとっては、将来想定されるトラブルの参考になるのではないでしょうか。

成長や進学・習い事に合わせてルール緩和

年齢に応じて、LINEを友だちまで解除。
蒲焼丸 さん / 12歳 女の子
学習塾のスケジュール管理など、調べものが増えるにつれ、使用時間の見直し
もすこみ〜る♪ さん / 18歳 男の子

SNSの危険な使い方が判明しルール変更

LINEやTwitterで、他人と繋がって、やり取りをしている事が、判明したので、小学卒業式前後迄、SNSを使用禁止にした。SMSはOK
ナムロック さん / 12歳 女の子
こっそりLINEのグループに参加し、面識のない人と会話をしていた
80372182 さん / 13歳 女の子

ルール違反やトラブルがあったため
ルール強化

夜中に持ち出した為、奥さんが夜10時になったら、スマホを回収し、どこかに隠しているようです。
KEN@KOBE さん / 17歳 男の子
当初、YouTubeで動画閲覧に制限をしていなかったが、見て欲しくない動画を見ているのを発見したため、話し合った。
Yox さん / 13歳 女の子
個人情報の概念に相違があった際、話し合いで削除させていた。例、LINEアカウントに誕生日を公開していた
ぴゅあっち さん / 19歳 女の子

成績や生活リズムの乱れ

朝起きられない、成績が下がるなど学校生活に悪影響が出た為、管理ソフトを購入し利用時間を厳格にした。
Yama-ach さん / 16歳 男の子
夜遅く(夜中3時)にお友達からLINEがあった時は親がびっくりしてしまい我が子には21時までしかLINEはさせないと追加しました。
e-2223 さん / 10歳 女の子

その他「気になることはあるけれど・・・」
という声も。

約束が守れなかった時に、ルールが不便なのか、使い方が良くないのか、話して考えて決める事にしている。
コムちゃん さん / 12歳 女の子
約束が守れなかった時や、どうしても友達との連絡で必要な時は、変更しています。あまり厳しくしすぎると反抗期もあり、難しい年頃なので、ある程度臨機応変に変えて対応しています。
Pucciko さん / 13歳 男の子

これまでお子様が壊した、もしくは紛失したスマホの数を教えてください。

5人に1人は紛失・故障を経験。
保証期間の確認や端末価格などにご注意を。

お子さんがこれまで紛失した、または故障したスマホの台数を調査しました。「1台以上」と回答したご家庭が20%以上で、最も多いご家庭で「6台」でした。子どものことなので、5人に1人は壊す前提で、端末の保証期間の確認やスマホ保険への加入も検討されるといいかもしれませんね。

これまでお子様が壊した、もしくは紛失したスマホの数を教えてください。

mineoスタッフの考察

アンケートにご協力いただき本当にありがとうございます。ご協力いただいた皆さんのおかげで、子どものスマホデビューについてたくさんのリアルな声が集まりました。

子どものスマホデビューのタイミングは想像していたよりも早く、小学校の卒業までに約半数がスマホデビューしていることに驚きました。習い事を始めて一人で外出や帰宅をするようになるなど、生活環境が変化するタイミングでスマホを持つようになるようですね。また小学校の卒業式前に、友達同士でLINEグループを作るタイミングなど、子どもたちのコミュニケーションをスマホが担っていることを実感しました。

またスマホデビューした端末について、端末価格が比較的安いという理由でAndroidが選ばれることが多く、iPhoneは子ども本人が希望したという理由が多いという結果でした。一方、子ども用のキッズケータイを選ぶ家庭は少なく、LINEを使えるスマホが好まれていました。また現在持っている端末については、15歳を境にiPhoneの割合が大きく増加していました。子どもが自分の意思で端末を選ぶ場合、AndroidよりiPhoneが好まれる傾向がありました。

スマホのルール作りにおいて、子どもの健康を考えて、使用する時間帯について話し合いをする家庭が多かったですね。また物理的にルータにフィルタをかけているなど、通信に詳しいマイネ王会員らしいご回答もありました。
子どもの生活環境の変化に合わせてルールを柔軟に変えていき、子どもを信頼して判断を任せることで、子どもの成長を促すことがポイントになりそうですね。

スマホデビューのポイントや想定される心配事など、参考になりましたでしょうか。次回は多くのご家庭が気にされている「動画やゲーム」についての調査レポートを公開させていただきますので、ぜひお楽しみにお待ちください♪

テーマ1
こどものスマホ どうする問題
テーマ2
動画・ゲームどこまでOK問題
テーマ3
親がどこまで 管理すべきか問題
まとめ
こどものスマホ どうする問題