HUAWEI Mate 10 Pro/10 lite国内発表

HUAWEIの大型ディスプレイ搭載の最新モデル、Mate 10 Pro/10 liteが国内で発表されました。

・ファーウェイ、「Mate 10 Pro」「Mate 10 lite」を国内で発表
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1093724.html

まず、12月8日 42,800円(税抜)で発売予定となる、Mate 10 liteですが
iPhone Xと同じ画面比率18:9且つ大型の5.9インチ液晶ディスプレイを搭載していて、
この価格帯としては圧倒的に縦が長く広いです。

・ファーウェイ「Mate 10 lite」12月8日発売、インカメラもダブルレンズで18:9液晶搭載
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1093825.html

この画面比率の端末はiPhone Xを展示機で触ったことがあるのですが、Webページを
見る際にあまりスクロールせずに全体を見渡せるので閲覧効率が上がります。（^^

今まで、Galaxy S8/S8+/Note 8やiPhone Xといった大変高価な端末でしか18:9比率の
ディスプレイを搭載したものがなく、Webサイト閲覧メインで使うにはコストパフォー
マンスが良いとは言えない状況でした。

しかし、4万円台で購入可能なMate 10 liteが登場した事により、ユーザーの選択肢が
広がるので良いなと思いました。

カメラはデュアルカメラ仕様となっていますが、今までのHUAWEI端末で良くあった
カラー+モノクロ仕様ではなく、1600万画素のメインカメラと深度測定用の200万画素
サブカメラという組み合わせになっています。そして、ライカロゴはありません。

SoCは、Kirin 659という事ですのでP10 liteより少し上といった所でしょう。

なので、カメラの質としてはP10 liteよりは上だけど、P10無印/Plusよりは下という
感じだと思われます。
但し、インカメラも1300万画素+200万画素のデュアルカメラ仕様なので、インカメラ
重視の方にはアリですね。

残念なのは、それなりの値段がする割には,5GHz帯無線LAN未対応な事と、au回線での利用
に重要なBand 18/26に対応していない点ですね。
液晶とはいえ割高となる18:9ディスプレイとデュアルカメラ仕様にコストを掛けている為、
その分のしわ寄せが、無線通信の仕様に来てしまっている印象です。(^^ゞ


次に、Mate 10 Proに関してですが、89,800円(税抜)に見合う高性能端末になった印象です。

・ファーウェイ「Mate 10 Pro」、日本で12月1日発売
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1093620.html

今回は、待望の防水防塵機種となりました。
IP67なので、iPhone 7以降と同等レベルの防水防塵性能を持っています。

Kirin 970というAIプログラム専用の処理を行う「NPU」とよばれるユニットを搭載している
点が特徴です。
カメラアプリではこの撮影時にユニットを活かしているようですが、他に活用するには
それに合わせたアプリが出くる事が条件となります。
その為このユニットの真価が発揮されるのかは今後の注目点ですね。

ちなみに通常の処理性能に関しては、172,089点とSnapdragon 835とほぼ同等です。

・Huawei Mate 10/Mate 10 Proに搭載されている「Kirin 970」のAnTuTuベンチマーク結果が公開
https://reameizu.com/publish-the-score-of-hisilicon-kirin970-by-antutu/

その為、iPhone 8/8 Plus/Xと比較すると2割弱下回る感じですね。
ですので最高性能を求める方はiPhone 8/8 Plus/Xにされるか、次世代ハイエンドSnapdragon搭載
のスマホの登場を待たれた方が良いでしょう。

そしてディスプレイは6インチ18:9 2160x1080有機ELディスプレイを搭載しています。
Galaxy S8/S8+/Note 8やiPhone X並の画質が期待できそうな印象です。（^^

カメラはP9/P10に似たライカとの協業のデュアルカメラですが、センサーは新型に
変わったようです。レンズの明るさがf1.6との事でかなり明るいですね。（^^

通信機能に関しては3波キャリアアグリゲーション対応かつDSDS対応でしかも両スロット共に
VoLTE対応という仕様になっています。

発売当初はSoftBankのVoLTEのみのサポートとの事なので、ドコモやauのVoLTEにも対応するか
どうかが今後の注目点ですね。（^^

今回発表の2機種の仕様を見た印象としては、共に良い端末なのだけれどもちょっと
物足りないという印象でしょうか。(^^；

Mate 10 liteは、5GHz無線LAN対応が無いですし、Mate 10 Proに関してはDSDV対応ながら、
MVNO回線利用者が使う事の少ないSoftBank網のみの対応という所で中途半端さがあり、
特に後者に関しては、auやドコモのVoLTEにもしっかり対応して頂きたいと思いました。

発売当初は両機種ともにmineoでの取り扱いがない様ですが、理由としてはおそらく
上に挙げた「足りない部分」があるからの様に感じました。

どちらかといえば、今回はスマホ好きな人が選ぶ端末だなと感じ、一般向けには
P10シリーズのバランス&コスパの良さ、また、12月発売予定のAQUOS sense lite SH-M05
の国内メーカ端末の安心感が勝るかなというのが、私の印象です。