【SIM道楽】 iPad Apple-SIMで AOW 国内プランを契約/利用してみた
iPhone XS/XRで eSIMが採用されて近々利用が開始されるようですが、一足お先にスタートしていた iPad Apple-SIMはどうなっちゃうんでしょうか。
Apple-SIMには現在地で利用できるデータ通信サービスを自動的に幾つか表示し、選択したプリペイド・プランを都度契約するという仕組みでした。 現地で表示されるプラン選択肢は、Apple社によって事前に設定され、到着地に合わせて自動表示されるのが特徴です。
しかしXS/XRのeSIMでは、eSIMで利用できるデータ通信サービスは、(今後リリースされる予定の)アプリ(またはQRコード)を使ってeSIMに追加登録/書き込むことになるので、拡張性が大きく(多分?)、それがApple-SIMと異なっている点です。
さて、本日の iPadにApple SIMを入れると…
有効な データー通信契約なしの状態で、右上隅のステイタスバーにアンテナピクトが表示され、接続確立していることが分かります ↑。
しかし、この状態でデータ通信できるのは、 Apple-SIMに事前登録されているサードパーティーのデータ通信プランの購入操作のみです。
さらに<設定>-<モバイル通信>に進むと…、
現在地でApple-SIMに登録されている、利用可能なサービスが表示されます。 今日現在、日本国内で iPad Apple-SIMに登録/表示されているサービス事業者は 4社。
- au (プリペイド)
- AOW (AlwaysOnline Wireless,プリペイド)
- GigSky (プリペイド)
- SoftBank (プリペイド)
(参考として以前の経験では、米国滞在中は、T-Mobile, AT&T, Sprint, GigSky, AOW の５社が表示されていました。。。 )
ここで、AOWを選びます。AOWの幾つかのプリペイド・プランが表示されるので゛、続く画面で 20MB/1Hr/$0.99 (割高ですね(泣))を選択してみました。
プリペイド・プラン選択後にクレジットカードで支払完了すると、即時にプランスタートします。暫くウェブブラウジングした後で、利用状況は ↓下 のように管理画面に表示されました。
また、この時の 接続状態は、
- ネットワーク : AlwaysOnline
- キャリア・バンドル : AlwaysOnline 33.0
ト表示されています。↓
さらに 接続元サーバーは
- TELUS (カナダ, AOWの本拠地)
に接続しています。
ローミング・サービスです。↓ 現地接続ではありません。
接続パフォーマンスは…
測定 : OoKla
ターゲット・サーバー : TSUKUBA
ローカルネットワーク : 不明
接続 : LTE
PING = 496ms
DN = 5.86Mbps
UP = NA
( 購入したデータ量を使い切ってしまったので、DNスピード計測中の画面キャプチャです↓)
やはり接続元カナダ・TELUSへのローミング接続なのでそれなりの体感です。頭出しの遅れを除けば、Yahooニュースなどは問題なく見れます。
プラン利用後に
<設定>-<モバイル通信>を覗いて見ると、AlwaysOnline (AOW)が登録プランに表示されています。↓ 下
iPhone XS/XR のeSIM, グローバルデータ通信としては GigSky,とTruphoneの2社のサービスが利用出来そうです。このiPad Apple-SIMの仕組みにも変更が入るのかどうか、チョットばかり楽しみにしています。。。
Apple SIM in Europe... TRUPHONE欧州に来ると Apple SIMに Truphone サービスが表示される。
昨年6月解禁のEUのローミング・チャージ廃止に伴い、Truphoneも EU+USA+AUS+HK を含めた40ヶ国+の何処の国でも利用できるワン・プラン・一律料金のサービスを提供している。
使いやすい。
【1GB/30日/￡10/40ヵ国をカバー】Australia, Austria, Belgium, Bulgaria, Croatia, Cyprus, Czech Republic, Denmark, Estonia, Finland, France, French Guiana, Germany, Greece, Guadeloupe, Guernsey, Hong Kong, Hungary, Iceland, Ireland, Isle of Man, Italy, Jersey, Latvia, Liechtenstein, Lithuania, Luxembourg, Malta, Martinique, Monaco, Netherlands, Norway, Poland, Portugal, Puerto Rico, Reunion Island, Romania, Slovakia, Slovenia, Spain, Sweden, United Kingdom, USA, Vatican City.
といっても、EU圏(42ヵ国+α, USA, AUS, HK含まず)のみカバーなら、
SIMゲットの手間を気にしなければ、EE/2GB/￡10/30日 のサービスの方が割安ですね。<=いまのところ当方出張時には常に御用達です…(笑)
因みに 当方よく利用する EE のプランです。↑
10/31付、石野氏の記事 ↓ によると、https://japanese.engadget.com/2018/10/31/ipad-apple-sim-esim-iij/
New iPad の Apple-SIM は Apple-eSIMとなって、以前のプリロード(プリペイド)データ通信・メニューに加えて新たに "OTHER" が選択肢に入り、そこから モバイル通信契約でeUICCに対応した個別契約プランの QRコードを読み込むことが出来るようになったようです。
なお、日付については世界標準時UTC(=日本標準時JST-9時間)の可能性がありますが、メール本文には触れられていませんのでご注意ください。
以下、英文の要約です。Supported by Google.
2020年8月5日を以ってすべてのプランの販売を停止。この日を過ぎると、Apple SIMを使用するData SIMまたはiPadのAOWプランを購入できなくなる。
2020年8月31日にすべてのSIMカードを非アクティブ化し、すべてのワイヤレスサービスを終了。
翻訳が違っているといけませんので原文も載せます。
August 5, 2020
We will be permanently suspending all plan sales on August 5, 2020. You will not be able to purchase an AOW plan for your Data SIM or iPad with Apple SIM after this date.
August 31, 2020
We will be deactivating all SIM cards and terminating all wireless services on August 31, 2020. When this happens, you will no longer be able to use AOW to get service of any kind. If you still need service after this date, you will need to find an alternate provider.
なお、未activateのSIMは8月末日までに申告すれば返金されるとのことです。
>AOWからサービス終了の連絡のメールが来ました
お知らせ、ありがとうございます。
はい、当方にも届いています。
中々使い勝手の良いGlobal SIMで、特に米国ではい安定感があって頼りになるSIMでした。
とは言え、現在は eSIM搭載機も普及し始めていて、その eSIMを利用した Global Roaming eSIMサービスが多数登場してきていることから、物理SIMの販売/入手コストを含め価格面においても、その競争力の低下は否めません。
ちなみに、現在、既に出回っていて 米国渡航で利用できる 安価な いくつかの eSIM例としては、
・ Airalo : 1GB/7日間/$3.00
・ RedteaGO : 1GB/15日間/$1.00(First Order)
・ KnowRoaming : 1GB/7日間/$4.50
・ eSIM.net : 1GB/期間オープン/$7.00 (PAYG,電話番号付)
・ DENT : 1GB/365日間/$4.99 (世界主要50ヵ国)
・ CMLink-eSIM : 500MB(1日)x7日間/$10.10
↑ これらを見る限り、これまで以上にサービスレベルが改善され、かつ料金も安価に抑えられた使い勝手の良いサービスが提供されてきていることが分かります。
このところ海外ローミングSIMサービスとしては、eSIMの導入で物理カードコスト/物流コスのト低減が図られたことで、サービス料金の一層の低下傾向が始まっています。これらから、今後、さらに一層のeSIMの普及に伴って その波に乗り遅れた既存の海外プリペイドSIMサービスの淘汰が展開されていくことなのでしょう。