【サラブレッドヒーロー列伝】宝塚記念～黄金の馬～ハギノカムイオー

今週は宝塚記念という事で歴代勝馬から、
初めてセリで【億】の値段が付いた
ハギノカムイオー　です。

それだけの値段で取引されたので、黄金の馬と呼ばれました。
まず血統ですね。

父　テスコボーイ（トウショウボーイを始め重賞勝馬が多数出た。最近で言えばノーザンテースト、サンデーサイレン並の種牡馬だった）

母　イットー（高松宮杯、スワンステークス）当時は古馬牝馬限定の重賞は殆ど無く、牡馬と走らなければならなかった番組構成で重賞2勝は名牝。

ハギノトップレディ（桜花賞、エリザベス女王杯）
（イットーの仔、カムイオーの半姉　）
エリザベス女王杯はクラシック扱いではなかったが、3歳牝馬三冠レースだった。
繁殖入り後はダイイチルビー
（牝馬　安田記念、スプリンターズステークス）
を出した名牝。

母イットーの近親にも重賞勝馬が出ており、
母系は【華麗なる一族】と呼ばれていた。

★【エピソード①】
1979年浦河の荻伏牧場で生まれ、生後7か月でセリとなる。このセリの2ヶ月半前には、半姉ハギノトップレディが新馬戦を日本レコードタイムで制しており、 カムイオーへの期待はさらに高まっていた。従来の最高落札額は5000万円であったが、カムイオーの開始価格はこれを大幅に上回る8000万円と設定された。
落札価格は【1億8500万円】
落札の瞬間は拍手が起こり、一般紙にも報道された。

（当時の宝くじ１等賞金が【2000万円】程なので、
生後7か月の仔馬がこの価格とは驚きですね。
今なら10億円位の価値か？）(;^_^A

★【エピソード②】
関西の伊藤修司厩舎に入厩
デビュー戦は新馬戦ながら音声実況によって関東の競馬場にも中継された。 （当時は東西のレース発売や実況放送等はなかった。）レースは2着に7馬身差を付けての初戦勝利を収めた。新馬戦を制したのみにも関わらず、翌日のスポーツ新聞各紙はこの勝利を一面で報じた。次走400万下に出走。このレースでも2着に3馬身の差を付けて快勝した。なお、 このレースは条件戦にも係わらず当初、準メインレースとして組まれていたが、当日メインレースに変更されている。特定の馬の為に番組変更を行った例はこれ以外ない。

（今、特定の馬の為に番組変更したら大変な騒ぎですよね）(*^o^*)

★【エピソード③】
4歳の5月にスワンステークスで①着
半年ぶりのレースにも関わらず
単勝配当　120円　(^-^;)
母イットーとの親子制覇となった。

続いて出走した春のグランプリ宝塚記念では、
単騎逃げから5馬身突き離し、芝2200mを2分12秒1という日本レコードタイムで優勝した。
単勝配当　140円　(;^_^A
また、本競走で収得賞金は1億9104万円となり、
賞金額が自身の購買額を上回った。

続く高松宮杯も逃げ切り、スワンステークスに続く
親子制覇、さらに前々年度に優勝した
ハギノトップレディとの姉弟制覇も果たした。
単勝配当　100円　(*_*;

この馬、単騎ハナを奪えれば楽勝するが、自分の形にならないと惨敗という、いかにも　ひ弱さが残る
【良家のお坊ちゃま】らしい逃げ馬だった。(^^)
しかし半年ぶりのレース3戦の単勝配当がこの支持率なのは、いかにそのスピードが他馬より抜きん出ていたかの証明ですね。

★主な勝鞍
スプリングステークス
神戸新聞杯
京都新聞杯
スワンステークス
宝塚記念
高松宮杯

【当時の高松宮杯（2000m）は宝塚記念の後に中京競馬場で行われる夏の名物レースで中距離の名馬が多数勝馬になっている。ハイセイコー、トウショウボーイ、オグリキャップ等】

因みに宝塚記念のレース動画は貼り付けられませんでしたが、ニコニコ動画やユーチューブで観られます。
申し訳ござらん！(^-^;)

今回も長々と、お粗末様でした。
(^_^)ノ