6月のネットワーク状況について

6月のスピード測定結果について

今回もスピード測定結果を用いてトラフィック状況をお伝えします。トラフィック状況の把握にスピードテストを用いることについてはさまざまな議論があり、実態を表していないという意見もございますが、スピードテストによる測定は実態とのズレはあるものの、トラフィック状況を直感的にかつ分かりやすくお伝えできるツールだと考えております。過去からの推移を比較するという意味でも、これまでと同じ方法でお伝えさせていただきます。
なお、今回は参考にHTTPSの速度を測定するアプリDの測定結果も掲載しました。こちらについては運用目標を定めている訳ではありませんが、合わせてご確認ください。

【測定時間】（お昼休み）12：15～12：45　
　　　　　　（夕方）　 18：15～18：45
　　　　　　　上記時間内に3つのアプリ（A～C）でそれぞれ測定する。
※1アプリにつき2～3回測定し平均値を採用。
【測定場所】　ケイ・オプティコム本社　付近　（大阪市中央区）
【測定端末】　arrows M02　（mineo端末）
【運用目標】
（お昼休み）①3つのアプリの内、少なくとも1つは1.0Mbps以上
　　　　　　②3つのアプリの平均値で0.5Mbps以上
（夕方） 　①3つのアプリの内、少なくとも1つは3.0Mbps以上
　　　　　　②3つのアプリの平均値で2.0.Mbps以上

※スピードテスト結果は測定環境に大きく左右されます。
測定結果を過信せず、あくまで目安としてご確認ください。
※なお、私たちが使用しているスピードテストアプリA、B、Cはともに「通信の最適化」のペーシングの影響を受けないことが分かっています。
※スピードテストアプリによってはアプリＤのようにHTTPSの速度を測定するものがあり、ペーシングの影響を受けるものもございます。

トラフィックの改善状況について

トラフィックを4月以前の状況に戻すべく、Aプラン、Dプラン共に6月は大幅増強を繰り返し実施しましたが、6月上旬～中旬は混雑した状況が続いていたと思います。ご迷惑をおかけしました。その後、6月第4週の増強により少し回復の兆しが見えてきていると感じております。しかし、現状でもまだ4月以前の状況には届いていないと思いますので、7月以降も大幅増強を継続します。

大阪北部地震発生によるトラフィック影響について

6月18日（月）に大阪北部にて大規模な地震が発生しました。まだ多くの方が避難生活を送られています。被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。

幸いmineoの通信設備に被害はありませんでしたが、当日のトラフィック量に大きな変化がありましたのでご紹介します。

上記のグラフは丸一日のmineoの下りトラフィック量を表しており、地震があった18日（月）と通常の月曜日のトラフィックを重ね合わせたものになります。18日のグラフでは地震が発生した午前8時前に急激にトラフィックが増加し、お昼のピークぐらいまで高くなっています。また、その後も午前中はトラフィックの増加が見られます。通勤時間帯に発生したこともあり、ご家族の安否確認や電車やバスの運行情報の調査等でトラフィックが増加したものと思われます。

午後も少し高い状態があるものの、15時以降は通常時と同程度のトラフィック量に落ち着きました。これは少し意外だったのですが、実際に通勤途中に被災した方の話によると朝からずっと駅で待機していてスマホを使用していたため、スマホのバッテリーが少なくなってきて、夕方頃にはできるだけ通信をしないようにしていたそうです。

おまけ

もう一つ、興味深いデータがありましたのでご紹介します。
下のグラフは現在開催中のロシアＷ杯一次リーグの試合（日本VS.セネガル）があった日（25日）のmineo下りトラフィックです。この日は日本時間0:00に試合開始して、1:50頃まで試合がありました。試合中は通常時と同じようなトラフィックであるのに対して、ちょうどハーフタイム（0:45～1:00頃）と試合終了後（1:50～3:00頃）の時間帯のトラフィックが増加しています。このトラフィック増加の要因がW杯であることがよく分かります。

最後に

ロシアW杯が盛り上がっておりますが、今月は突然の地震で驚かれた方も多かったと思います。通信というインフラを提供していることを肝に銘じて、災害時でも安心して使えるよう増強を行っていきます。

これからもmineoをよろしくお願いします。