MMD研究所主催「第5回MVNO勉強会」にmineoも登壇しました！

■ MVNO勉強会ってなに？

モバイルに特化した調査研究機関であるMMD研究所（モバイルマーケティングデータ研究所)が定期的に主催しているメディア向けのMVNOに関する勉強会です。MMD研究所からの最新のMVNOサービス調査結果の発表および、登壇するMVNO各社からテーマに沿ったサービス紹介プレゼン、座談会形式によるディスカッション、質疑応答といった非常に濃い内容になっています。

■ 今回はどんな内容だったの？

今回のテーマは、「2017年春商戦の結果とこれからMVNOに求められる姿勢とは」であり、MNVOからは、NTTコミュニケーションズ株式会社（OCNモバイルONE）、株式会社ケイ・オプティコム（mineo）、イオンリテール株式会社 （イオンモバイル）、LINEモバイル株式会社（LINEモバイル）の4社から代表者が登壇しました。

当日は、MMD研究所の吉本社長がモデレーターとなり、以下の内容で開催されましたので、当日の様子を写真と合わせて順番に報告します。

・議題1：最新の格安SIM調査データの発表
・議題2：MVNO各社からの最新サービス紹介
・議題3：テーマ別座談会
・議題4：会場からの質疑応答

■ 議題1：最新の格安SIM調査データの発表

MMD研究所より、この3月にMVNOサービス利用ユーザー向けに調査したテーマ別のシェアや満足度などの調査結果の説明があり、楽天モバイルが伸びている印象（シェア1位）と、満足度調査結果に各MVNOの特徴やイメージが反映されつつあるように感じました。
ちなみに、mineoはこのMMD研究所の調査結果に基づき、先日のスタッフブログ「格安SIMサービス調査「顧客総合満足度」および「iPhone利用者シェア」でmineoが第１位獲得！」を公開しました。

■ 議題2：MVNO各社からの最新サービス紹介

MVNOサービスの料金プランはほぼ横並びの状況の中で、MVNO各社、それぞれの特徴や強みをさらに伸ばして差別化を図る、といった流れの発表内容でした。ある意味ライバルでもあるMNVO各社の取り組み紹介になりますが（笑）、mineoらしく気にせずに印象に残った内容を少し紹介しますね。

(1) OCNモバイルONE

Webを中心に不安払拭など安心面をしっかりと訴求していく方針の印象でした。その具体的な取り組みの中で、「安心するYouTube動画」「初心者向けコンテンツ」「AIチャット窓口」が印象的であり、さすが通信業界大手ならではの取り組みだと感じました。

(2) mineo

mineoは、これまでマイネ王でも紹介していたコミュニティサイト「マイネ王」を中心としたユーザーの皆さんとのリレーションと「○○＋SIM」での提携による「共創」と、即日SIM発行対応店舗の拡大や積極的な情報公開といった「安心」の両軸をしっかり回していく取り組みについて、上田から説明しました。

(3) イオンモバイル

一番の強みであるイオン直営店舗を活用して安心を訴求する方針の印象でした。その取り組みの中で、特に「スマホとSIMをセットにした無料貸出」「イオンの店員が店舗イベントを全国で実施」に特に、MVNO事業へ力を入れている様子を感じました。

(4) LINEモバイル

一番の強みであるLINE本体の基盤を活用し、SNS利用におけるパケットフリーやLINEとの連携を強化していく方針の印象でした。今年の3月から始まっているTVCMもそうですが、プレゼン資料の作り自体もLINEさんらしいスタイリッシュな印象でした。

■ 議題4：テーマ別座談会

今回は4つのテーマが用意され、NVNO各社が順番に回答する座談会形式で進められました。こちらも印象に残った内容を簡単に紹介します！

(1) 春商戦を振り返って
イオンモバイルの獲得の93%がリアル店舗で、家族契約中心で子供利用やシニアも伸びていることや、LINEモバイルは、30～40代が契約者の中心だが、利用者は中高生も多く、カウントフリーの利用者が20～30%とのことで、共に自社のターゲットにうまくアプローチしている印象でした。

(2) トラブル相談の増加
リアル店舗はしっかり説明できる機会があるが、Web中心からの申し込みだと工夫が必要という話が各社共通の課題でした。LINEモバイルは、意外にもLINEがうまく使えないという問合せが多いとのことで、LINEモバイルだけでなく、LINEのサポート充実も重要とのこと。また、LINEのチャットサポートの満足度は90%ということで、ここはmineoのチャットサポートとも共通していました。

(3) MNO各社がMVNO対策強化
MVNO各社より、MNOやサブブランドへの懸念と想定される「不当廉売に当たる可能性があるのではないか」「市場の適正価格がおかしくなるのではないか」「本当に事業として成り立っているのだろうか」「監督官庁に監視していただきたい」「公平な市場を望んでいる」といったような踏み込んだ発言が印象に残りました。

(4) 各社の2017年以降の取り組み
MNOやサブブランドの状況とMVNO各社の料金プランの横並びの状況を踏まえて、登壇MVNO各社の特徴や強みを活かした独自の新サービスや、ターゲットに合わせた通信環境や店舗展開、サポートなど安心して利用できる環境の強化といった内容が中心でした。

■ 会場からの質疑応答（抜粋）

記者さんからの質問はたくさんありましたので、その中でも印象的だった2つだけを抜粋して紹介します。

Q. MMD研究所のMVNO利用ユーザーの調査結果では、楽天モバイルはシェア1位なのに、満足度調査では上位にランクインしていないのはなぜか？
→ MMD研究所やMVNO各社の回答は、『「楽天経済圏をうまく活用」「楽天ポイントが魅力」「端末の安さが魅力」「プロモーションがうまい」などが理由ではないか』とのことで、お客さまの満足度を高めて口コミで広げていきたいmineoの方針とは異なる印象でした。

Q. MVNOサービスの景表法への対応は？
→ 回答はそれぞれ下記の通りで、各社しっかり重視して対応している印象でした。
OCNモバイルONE「OCNから20年間の実績があり、これまでどおりガイドラインや景表法をしっかり守る。」
イオンモバイル「小売をやっているので厳しいルールがあり、1周年のキャンペーンも消費者庁に確認をとった上で展開している。」
LINEモバイル「LINEグループ全体として厳しくチェックをして、カウントフリーについても誤解を与えないように説明を設けている。」
mineo「できること、できないことや、データ、根拠をしっかり提示している。」

■ 最後に

今回はフリーライターさんやブロガーさんを含めて30社近くのメディアが出席されていて大盛況でした。MVNOの認知拡大や理解促進がより進んできたことで、メディアからの注目もさらに高くなってきているように感じました。
その中で、大手携帯会社の新料金プラン、サブキャリアの台頭、MVNO各社サービスの料金プランは横並びの状況の中、登壇MVNO各社が自社サービスの強みや特徴をしっかり打ち出した施策により、差別化に向けてしっかり取り組んでいる状況を把握することができ、大変参考になりました。
mineoとしても、「Fun with Fans!」のブランドステートメントのもと、コミュニティサイト「マイネ王」を中心とした「共創」と、不安払拭に繫がる新サービスやサポートを強化といった「安心」の両軸を常に磨き続ける必要があることを改めて感じました。
これからも、mineoユーザーの皆さんと一緒にmineoを創っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします！

■ 【番外編】MVNO各社の展示ブースと配布物

会場には、机 1台分のMVNO各社用の展示スペースが用意されました。リアルイベントや販促物を担当するコスパ王としても力を入れて準備・設営した結果、一番目立っていたようでよかったです（笑）。

配布物も、mineoらしさと合わせてしっかり目立っていたようでした！

■ メディア掲載事例（更新中）

【マイナビニュース】契約の縛りは必要? ソフトバンク回線への興味は? - MVNO各社が歯に衣着せぬコメント
【ITproニュース】2017年春商戦で何が起きた？MVNO4社が最新事情明かす
【ITmedia】「公平な競争」望む声も：格安スマホは「サブブランド」を超えられるのか
【Dream Seed】格安SIM（MVNO）をメインSIMとして利用する人が増加傾向、MMD研究所主催 第5回MVNO勉強会
【教えて！goo ITライフch】順調に拡大する裏に潜むMVNO市場の問題とは？ MMD研究所 第5回MVNO勉強会
【ITmedia】UQ mobile、J:COM MOBILE、mineo――au系MVNOの最新動向　“サブブランド規制論”も