auVoLTE/ドコモ両対応のスマホ「arrows M02」でmineoのSIMを差し替えまくってみた

ミドルレンジながらサクサク動作

まずは「arrows M02」の性能をもう少し詳しく説明するところから始めましょう。スマホの脳にあたるプロセッサーはクアッドコアのSnapdragon 410（MSM8916 1.2GHz）で、画面は1280×720ドットの有機ELディスプレイ。プロセッサーと画面だけ見れば中級機にあたります。本体メモリー、つまりPCで言うところのRAMが2GBと大きく、動作は意外に機敏です。

画面は決して超高精細というわけではありませんが、有機ELならではのコントラストの高い映像でくっきりすっきり。画面の解像度が細かすぎないことも本体動作の機敏さにプラスの影響となっているはず。非常に複雑なWebサイトの表示でも、非常にスムーズかつ快適に閲覧ができます。

そして、他の低価格スマホと決定的に違うのが、auのVoLTEとドコモのVoLTEに対応し、おサイフケータイをしっかり搭載している点。11月30日時点でモバイルWAON、楽天Edy、QUICPayモバイル、ローソンモバイルPonta等に対応しています。おまけに防水防塵となれば、これは唯一無二の存在と言えるでしょう。

「arrows M02」は単体販売のほか、他の格安SIMの事業者からも販売されていますが、ピンク色はmineoだけの独占提供。もちろんmineoでも基本色のホワイトやブラックを選べますが、実物を見ると上品なメタリック調のピンクに惹かれること請け合いです。

富士通製「arrows M02」。国内ユーザーからの要望が多い機能をあらかた搭載したうえで、mineoの両プランにも対応。言うことなし！

mineo限定色のピンク。メタリックカラーで上品な印象。

ホーム画面はグリーンでmineo風。mineoの各種アプリがプリインストールされている。

「おサイフケータイ」にも対応。国内メーカーならではのうれしい仕様。

AプランDプランの乗り換え自由

そして当然のことながらSIMフリーです。auとドコモ、どちらのネットワークにも対応できます。たとえば、“mineoのDプランで開通したけれど、よく行く場所の電波が弱いからAプランに乗り換えた”としても、スマホはそのまま使い続けられます。

じつはこれまで、ドコモネットワークのSIMが使えるSIMフリー機はたくさんありましたが、auのネットワークに乗り換えても使える機種は（データ通信のみならいくつかありましたが）本当に少なかったのです。

mineo販売分の「arrows M02」は限定色のピンクがあるほか、mineo用にカスタマイズもされており、mineoのSIMを装着すると設定不要ですぐ使えるようになっています。そしてお馴染みの通信速度変更アプリ「mineoスイッチ」と、お得に通話できるIP電話アプリ「LaLaCall」がプリインストール、画面デザインもmineoのイメージカラーでもあるグリーン色になっていますね。

そうそう、我らがマイネ王のページに直接飛べるショートカットもありますよ。

あまり大きな声で言いたくはありませんが、SIMフリー端末なので、mineoで買ってmineo以外で使うことも可能です。

D（ドコモ）プランのSIMも、A（au）プランのSIMも両方OK！

VoLTE対応のSIMは同じAプランでも別扱いで、MVNO用のSIMと明記されています。送られてくるSIMは、切り取り方でいわゆる標準サイズからnanoSIMまで対応する便利なタイプ。

SIMをA→Dプランに挿し替え、即利用OK！

2つのプランに対応していることが売りの「arrows M02」。では試しに、DプランのドコモSIMとAプランのau VoLTE対応SIMを挿し替えて使ってみましょう！

と意気込んではみたものの、電源を切ってからSIMを挿し替えるだけで、何もせずに通話もデータ通信も可能でした。mineo販売分の「arrows M02」は、2プラン分の設定がすでに入っているので、本当にSIM交換だけなのです。

せめてAPNの切替えくらいするのかなと思いながら触っていたのですが、SIM交換以外は何も要りません。電源を入れたら即使えるようになっていたので、SIMを挿し替えのとき、『間違って元のSIMをもう一度入れてしまったか!?』と確認したくらいです。

通話も、AプランもDプランも挿し替えに伴う設定はありません。au VoLTE対応SIMの場合、auのネットワークでは常時VoLTEの仕組みで通話することになりますが、試したところ通話相手がドコモのVoLTEでは高音質通話にはなりませんでした。

反対に、通話可能な契約のドコモSIMを挿し、他のドコモのVoLTE対応端末と通話をしてみたところ、高音質通話になってクリアな会話を楽しめました。早いところauとドコモはVoLTEの相互接続を行なって、通話ができるようになることを望みたいですね。

今回は、Aプラン、DプランのSIMをそれぞれ挿し替えた場合のご説明でしたが、A→Dプランに変更後、ご利用中の電話番号をそのまま利用するケースの場合、プラン変更申込の受付が完了したタイミングで変更前のmineoのSIMカードのデータ通信をご利用いただけなくなります（音声通話は継続して利用可能です）。

また、DプランのSIMカード到着後、mineoサポートダイヤルに電話し、切替手続きを実施する必要がありますので、ご注意ください。詳しくは、Dプラン詳細解説！　～第２回　プラン変更（Ａプラン→Ｄプラン）～　ケースＣをご確認ください。

SIMの交換は、フタを開いて爪の先でトレイを引き出して交換

auVoLTE対応のSIMを挿すと、自動的にAプラン用のAPNが設定されます

同じく、ドコモのSIMでは自動的にDプラン用のAPN設定となります

ドコモのSIMを挿したうえで、他のドコモVoLTE端末と通話すれば高音質通話が可能。電話番号の左上に小さく「HD」の表示が出ています。

3万2400円＋税と手頃な価格！

ここまで便利で“使える”富士通の「arrows M02」。値段は驚くほど安価な税込3万4992円です。

ドコモのネットワークで使えるスマートフォンは世界中から格安なものが押し寄せていますが、おサイフケータイ、防水、耐衝撃性がすべて備わったものは少なく、しかも高価です。

「arrows M02」の驚く点は、世界中から押し寄せる安価なスマートフォンと同等の価格帯ながら、おサイフケータイ、防水、耐衝撃性がすべて備わっていることです（大事なことなので2度言いました）。

mineoなら分割払いも可能。しかも、発売から2カ月間、つまり2016年1月20日までは3,000円分のAmazonギフト券がもらえるキャンペーンも開催中です。これで対応ケースやフィルムをゲットできますね。

またmineoは、複数回線を利用する場合、各回線から毎月50円割り引かれます。たとえば少し面倒ですが仕事中はDプランを使い、プライベートではAプランを使う場合、1台の「arrows M02」をSIM差し替えながら共用することだって可能です。SIMそれぞれの高速通信容量を別々に使うことになるので、休日に容量を全部使い果たしても仕事時は余裕、という活用ができます。

気になる料金Aプラン、Dプランのどちらも高速通信量が月額500MB分付与された音声通話付きのデュアルタイプで税別1310円。2つSIMを持つ場合は複数割でそれぞれ50円引きとなるので税別合計2520円となっています。

SIMを持ち歩くには？

必要に応じてSIMを差し替えて……というのがSIMフリー機の醍醐味のひとつ。「arrows M02」に挿せるSIMは1枚きりだが、少し伸びた爪さえあれば道具なしでSIM交換できる。

ただし、「arrows M02」が対応するnanoSIMはあまりに小さく、直接収容できるSIMケースも見かけない。そこで、筆者が使ってるのはフラッシュメモリーのケース。SDでもCFでもmicroSDでもひとつくらい余っているはずで、これなら紛失の恐れが少し和らぐだろう。

microSDカードケースに、nanoSIMを収納してみたところ。紛失防止にも役立つ

ASCII.jp側のコラボ記事

さて、ASCII.jp側では、ドコモau両対応のSIMフリースマホ「arrows M02」がコスパ最強過ぎてどうしようと題し、「arrows M02」のおススメ機能やスペックを中心に紹介している！

両方読むことで、mineoの「arrows M02」がほしくなること間違いなし！ぜひどちらも読んでいただき、「arrows M02」マスターになってほしい！

それでは、マイネ王側、ASCII.jp側の記事を読んでいただいたみなさん、感想やご意見があれば、コメントをよろしくお願いします！

「arrows M02」のモバイルSuica対応 (2015年12月2日 追記)

2015年12月2日(水)　東日本旅客鉄道株式会社さんから「arrows M02」のモバイルSuica対応を12月中旬以降から開始すると発表がありました！！

下記ＵＲＬ内、PDFの３ページ目で記載されてます。

ＪＲ東日本 Suicaプレスリリース